先生、私が変えてあげる♪
ただただ京は、目を見開いて、玄関を見つめていた。
『なんか、お前、泣きそうじゃないか?』
そう言おうとしたら、コンビニに走っていきやがった。
畜生。
どうして、あんな傷ついた顔するんだよ。
お前はもう、心から笑っていいようになったんだろうが。
なんで、またそんな顔するんだよ。
気になって、しょうがない。
「はあ」
京は、浅いため息をついて、さっきまでやっていた実凪のプリントを確認した。
そこには、綺麗な字で書かれた感じと、プリントの端に、なぜかかかれた俺の似顔絵。
「微妙」
似ているようで、似ていないような。
京は、ただその似顔絵を見つめて、優しく笑っていた。