僕だけの瑠璃色







「瑠璃。そんな所で横になってたら体に悪いよ。寝るんなら布団で寝なきゃ」





私がごろごろと床に転がってたら、パパはちょっとこちらを見て困ったように笑ってた。


相変わらず覇気のない緩んだ表情。






……こんなんで作家なんてやってけるのかな?








「……今日は調子がいいの。一日中布団にいたら死んじゃうわ」




心配してくれているんだろうパパを睨んで私はつんとそっぽを向いた。


そうしたらやっぱりパパ悲しそうな顔をして、大袈裟にうなだれた。



まるで、しくしく…、という効果音がぴったりな………、て










「なに本当に泣いてるのよっ!29にもなって恥ずかしい!!」


「うう……だって瑠璃が冷たい……。パパは寂しい悲しい…瑠璃が8歳で反抗期……これって早いの?早過ぎない?」


「うるさいわねっ!いくつだって反抗するときはするわよっ………て、何本泣きに突入してんのよ!!」







ああ……またパパったら。


椅子の上での、小さい体育座りはパパの落ち込み全開体制だわ。


こうなったら一時間は泣き続けるのよ。ああめんどくさい。




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