鋼鉄の兎

再度　中を除くと　一度　熱中していた時を思い出しコクピットに座ってみる
どういう理屈かはわからないが　腰を深く入れて座った瞬間に上下前後に　シートが動き　下のペダル部分に最適の部分で　シートが調整された。いきなりだったので　驚きの声が　コクピットの中に反響した気がした。

家庭用ゲーム機のメモリーチップと呼ばれる　　このゲームを記憶した　チップを入れてくださいと　全面モニターに映し出されていた。最初に徹に言われた通りに持ってきた　翔は　　メモリーチップを入れる場所を探した　右斜め下に　それは　簡単に見つかった更に幾つかのカードを入れる部分があった

メモリーチップを入れてみると　画面が白から　青に変わり　入り口がゆっくりと閉まっていく。

そこから、某アメコミヒーローの様な　青いコスチューム　に　赤いマスクともヘルメットの様な出で立ちの　キャラクターが　そこに　現われた

安っぽい　電子音楽が流れそれが自己紹介してきた。『やぁ、どうやら、初めての様だな？俺の名前は、キャプテン・ミサイル。この世界で進行、作戦紹介等を担当している、説明、アドバイス、火器担当、整備など幅広い人材を用意している。何かある時はまず、私に聞いてくれ』
『登録って、どうすんの？って言って答えてくれたら楽なんだけどな？』翔は独り言の様に話し掛けていた『ふむ？登録は必要無いぞ君の場合、メモリーチップの情報で最初から特務クラスの権利を得られるんだ
あの、ゲームをクリアした人達は最初から特典が付いてくるんだ。まず、画面を見てくれ』キャプテン・ミサイルが消え、様々な特典情報が現われた。

１・登録費用の免除
２・特務クラスの権限保有（味方部隊の能力（全部隊対象・階級上下関係無）の把握）（出動拒否（作戦の自由選択））
３・登録時キャンペーン突機（家庭用ゲームクリア時の突機）の取得
４・初回登録時のシミュレーション（仮想訓練）九十六時間（一般三六時間）の延長
５・部隊長昇格時の特典の部隊マークの作成


『君にはさまざな、特典がある。まずは、メモリーチップに残された君の愛機のデーターを呼び出そう』　キャプテン・ミサイルの姿が　見覚えのある　姿に変わっていく。　数か月前まで寝食を削って鍛えあげた突機の姿だった。