二千年の恋・平安編
【第八話】 光線
「シャーッ、シャーッ」
光が音を発するはずがない。
しかし、そこにいた全員が、光が「シャーッ」という音を発したと思った。
天皇が御簾を斬った瞬間、巫女の体から光線が炸裂したのだ。
光は、一時的に皆の視力を奪った。
人々が茫然自失する中、ただひとり天皇が巫女と対峙していた。
天皇「この妖刀、一度抜いたなら血を吸わせねば鞘に納まらぬ」
切っ先が、巫女の首筋に当てられていた。
わずかでも太刀を動かせば、巫女の首は飛ぶであろう。
巫女
「うち完全二日酔いです
立ちくらみやばくて
ぶっ倒れそうだし頭いたいし
昨日わめちゃ吐いたしー
左目ずっとぴくぴくしてます
がん見やめてねー」
まちがいなく天皇は、巫女の顔を見たのだ。
(つづく)
[お母様方へ]
この物語はフィクションであり、歴史上の人物、団体、事件とは一切関係ありません。
光が音を発するはずがない。
しかし、そこにいた全員が、光が「シャーッ」という音を発したと思った。
天皇が御簾を斬った瞬間、巫女の体から光線が炸裂したのだ。
光は、一時的に皆の視力を奪った。
人々が茫然自失する中、ただひとり天皇が巫女と対峙していた。
天皇「この妖刀、一度抜いたなら血を吸わせねば鞘に納まらぬ」
切っ先が、巫女の首筋に当てられていた。
わずかでも太刀を動かせば、巫女の首は飛ぶであろう。
巫女
「うち完全二日酔いです
立ちくらみやばくて
ぶっ倒れそうだし頭いたいし
昨日わめちゃ吐いたしー
左目ずっとぴくぴくしてます
がん見やめてねー」
まちがいなく天皇は、巫女の顔を見たのだ。
(つづく)
[お母様方へ]
この物語はフィクションであり、歴史上の人物、団体、事件とは一切関係ありません。