巡る巡る
「…お~。いい眺め。」
孝太がニヤニヤしながら女子達を見る。
女子は先ほどまで水泳の授業だったらしく、
濡れた髪。
指定の紺のソックスをはかずに生足でいるヤツもいる。
…男としては、
なかなかグッとくる光景だ。
「…げ。
村田はナシでしょ~…。
足ムチムチしすぎだし…。」
まぁ、
贅沢を言うなら
出来れば足は細い子の方がいい。
孝太の様に口には出さないものの、
失礼ながら
心で頷いた。
「……お!」
…ジロジロ見すぎだろ…
と思いながら、
前の席の男を半ば呆れた目で見る。