巡る巡る


「…お~。いい眺め。」


孝太がニヤニヤしながら女子達を見る。


女子は先ほどまで水泳の授業だったらしく、
濡れた髪。
指定の紺のソックスをはかずに生足でいるヤツもいる。


…男としては、
なかなかグッとくる光景だ。




「…げ。
村田はナシでしょ~…。
足ムチムチしすぎだし…。」


まぁ、
贅沢を言うなら

出来れば足は細い子の方がいい。


孝太の様に口には出さないものの、
失礼ながら
心で頷いた。



「……お!」


…ジロジロ見すぎだろ…
と思いながら、
前の席の男を半ば呆れた目で見る。





< 23 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop