巡る巡る
…この門を出たら、
もう会えない…。
当たり前の様に毎日君の姿を映した。
それは
学校という繋がりがあったから。
明日からは、
俺達を繋ぐものは
何もない。
大学も違うし、
連絡先だって知らない。
こんなに脆い関係だったんだって……、
何だか呆れてしまう。
君と同じ教室で過ごした
当たり前の毎日が、
今になって
とても尊い。
「撮りますよ~!
…はい、チーズ!」
俺の中に残っているのは
深い悔恨だけだった。