刹那の憂い(セツナのウレい)
出来ればずっと、ここで刹那のこと見ていたい。
・・・けど、何だか店が忙しくなってきている。
それが分かるだけに、サボれない。
「ありがとう、刹那。あたしのことなんて気にかけてくれて。あたし、大丈夫だから。あの、ゆっくりしてってね」
刹那は、疑わしげに、あたしを見た。
『あたし、大丈夫だから』
ってとこに、反応したのだ。
刹那君。
スルドいよ。
その反応は、正しいのだよ。