刹那の憂い(セツナのウレい)
「女のほうが好きなんだろ?」

一瞬意味を考えた。

これって、

あたしがレズビアンだろうと、

勘ぐられてる状況なのでは。

あたしは矢崎を見た。

それから、

ふっと笑った。

「惜しいね。あたしは両党なんだ」

矢崎は固まった。

固まらしておけばいい。

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