刹那の憂い(セツナのウレい)
ヒデタダは、うめいてカラダを曲げる。

少しは利いたようだ。

小学生の間、ずっと習ってた空手も、たまにはこうして役に立つ。

大抵は、あたしには、二度と近づかなくなるから。

けど、コイツは、どうなんだろう。

「・・・なんて女だ」

「されるがままになってるとでも思った!?」

「・・・かわいいじゃん、その方が」


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