刹那の憂い(セツナのウレい)
「ごめん。でも、あたしもそうらしいから」
刹那は、じってあたしを見た。
「そういえば、そうだな」
言って、笑う。
あ、ホント。
意外にショックだ。それ、認められると。
「店、他に誰かいるの?」
「うーうん、いない」
「じゃ、もうちょっとここにいる。できればあいつと働かないで欲しいけど」
あたしは、刹那の袖をつかんだ。
「ありがとぉぉぉ。うれしぃぃぃぃ」
だって、あんなのと、二人になるのは、嫌だ。