刹那の憂い(セツナのウレい)
ベースな時

結局、彼は本当に同じマンションの階下に引っ越してきた。

そして、


「オハヨ」


背中のすぐ後ろで声がした。

あたしは、身震いして振り返る。

ごく近距離に彼がいた。

なかなか心臓に悪いことをするヒトだ。

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