刹那の憂い(セツナのウレい)
そんなこと、あたしの知ったことではないと思う。

でも、怖いから黙ってよう。

何だか、刹那は危険なのかも。

彼の人生には巻き込まれたくないかも。


「じゃあさ、そのハルキって人に、もうあたしは刹那さんの興味の対象から外れてるって教えてあげて」


ヒデタダの、目が、まっすぐこっちを見る。

< 30 / 203 >

この作品をシェア

pagetop