刹那の憂い(セツナのウレい)



「オレ、枕にされたのなんて初めてだ」


つぶやく声で、目が覚めた。

思い切り伸びをする。


「ああ、ちょっとすっきり。

凄い気持ちよかった~ごめん、刹那」


「いいけどさ。

五分くらいだし。

もうちょっとそっとしておいてあげても良かったんだけど、寝ちゃうと体温下がるし。

そしたら寒いし。

風邪ひくし」


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