刹那の憂い(セツナのウレい)
ブルームーンって”出来ない相談”って意味があるんじゃなかったかな。

あたしはそれを思い出したのだ。

だから、二人に無言で伝えたのだけれど。

まあいいや。

二人を尻目に、口をつける。

薄くて、よいグラスだ。

舌触りが、おいしい。

そこから、ムラサキの液体をのどに流し込む。

よく冷えていて、強烈に、美味しい。

コクン。

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