刹那の憂い(セツナのウレい)
「よく出来ました」

「ありがとうございます」

「でも、カレシはともかく、

小野田の彼女ってのは惹かれないの?」

あたしは首をかしげた。

「惹かれませんけど?」

「あれ、結構本気だと思うよ」

「そうですか~?」

「今度、試してごらん?

あんたのこと見てるときの小野田の目の色。

緑だったら、

相当気に入られてるってことだから」

緑・・・

見たな、それ。
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