刹那の憂い(セツナのウレい)
何でここに出てくるかな。

女じゃないし、

あんまりオトコオトコしてないから。

今の言葉で連想してしまったのかも。

「ついでに言うと、

あたし、働きづめで、

そんな余裕ないんです。

今日も、

昼間しっかり働いて来たんですよ」

「うそ」

「鬼畜な母にこき使われてます」

あたしは、

テーブルに置かれた空いたグラスが気になって、

小野田から離れた。
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