刹那の憂い(セツナのウレい)
すっと横をヒデタダが通り過ぎる。

ちょっと身の危険を感じた。

けれど、

彼が発していたのは、コワさの要素じゃなかった。

強い、アルコールの香り。

ふらついている足元。

おかしくないか?

何で、あんなになってるんだ?

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