刹那の憂い(セツナのウレい)
「何の真似?」



「惚れたかも」


何か、このヒトの中身は、

物凄く熱く出来てるんだろうな。

想像はできるけど、理解不能だ。

あたしは、水を背中にぶっ掛けてやった。

驚いて、ヒデタダが離れる。

そこに、省吾が慌てて入ってきた。

「大丈夫か?紫苑」

言って、一瞬中の様子を読み取ると、

「いろんな意味で」

付け足した。


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