刹那の憂い(セツナのウレい)

3

もしかして、あれかな。

母上の陰謀。

あたしを一ヶ月ここにいさせないために、

妨害工作を仕掛けてきてるのだったりして。

小野田といい、ヒデタダといい。

着替えながら考えていると、

背中を叩かれた。

小野田だ。

「お疲れさん」

「って、着替え中です」

「ベスト脱ぐだけだろ?」

「そうだけど」

< 99 / 203 >

この作品をシェア

pagetop