血まみれピエロ
「………何ぼーっ、としてるのよ。貴方、こんなとこで寝てたら風邪をひくじゃない」


青年は瞼を擦り、ぐっと背伸びをして立ち上がりました。
そして少し恥ずかしいのか、はにかむような笑みを浮かべます。

「や、面目ない。ほんの少し休むつもりが………眠ってしまったようです」



「………後、貴方のポケット。赤い染みができてるわよ?」


少女はくすくす、小さく笑ってみせました。
青年は少し頬を赤らめ、ポケットに目をやりました。






「………やってしまった」

彼は右手で額を押さえるとはーっ、深く溜息を吐きました。
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