CHERISH.
第一章『幼なじみ』
トントンッ.....。
『おい!さっさと起きろ!!何時だと思ってんだよっ』
「ん~・・・うるさぃなぁー」
あたしは、そう言って寝返りをした。
『うるさぃじゃねぇ!!さっさと起きろや!俺まで遅刻すんだろっ』
「遅刻・・・?」
『そうだっつってんだ!もう8時過ぎてんだよ!!』
「・・・えぇええぇ!??何で、何で!??目覚まし、ちゃんと設定したよ!??...あ、この目覚まし自体が時間あってない....(泣)」
『早くしろ....』
それからあたしは飛び起き、カーテンレールに吊ってあった制服をサッと取り、腕を通した。