CHERISH.
あたし等が通っている高校は、家からそんなに遠くない。



レベルは中の下だけど、バス一本で行ける近さだった。


「あっ!丁度バス来たよッ!!あたしってば運が良い♪」

あたしがそう言うと、

『今日お前の星座、最下位だったぞ』

と、テンションを下げられた。


「あのねー、そこ落とさないでくれる?」



そう言いながら、あたしと愁はバスに乗った。




『この時間に制服着た奴がバスに乗ってるって、結構恥ずいンだけど』


「別にいいじゃん、気にしないの」


『っんとお前はマイペースだよな。だからいっつもノロいんだよ』


愁はあたしを見下ろした。


「はッ?ノロい?どこがよ」


と自覚のないあたし。


『全部』


そんな他愛ない(?)会話をしている内に学校前のバス停に着いていた。


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