お嬢様と執事の関係
そうやって日がどんどんたっていった
家にも帰ってこない
宗助さんに聞いてみようかと思ったけど
桜木さんからいわれたことが頭から離れなくて
聞けなかった
あの日は愛子がいた。
でも様子がおかしかった
いつもの愛子ではない
気分も上がらないまま
学校に行った
「稜哉クンちょっといい?
顔貸して。」
愛子と一緒に居た千穂さんだった。
「どういうことか説明して。
愛子から連絡もない。
愛子の顔も見れない。
どこで何をしているかも分からない
執事のあなたは何か知ってるわけ?」
「ごめん。知らないんだ。」
「そうやって私にも表の顔を見せるわけ?
いつも執事のあなたのことを話していたのよ。
それが突然姿も消して
あなたも知らない。
説明してよ。」
「うるせぇよ。
俺だって知らないものは知らない。
愛子は家にだって帰ってこねぇんだぞ
それで説明しろなんて無理だ。」
非常にむしゃくしゃしてくる。
愛子は誰にも言わず出て行った
何も出来ない俺自身がいらついてくる
「そう。
あなたに聞いた私が悪かった。
だってあなたは
自分から動こうとしないから。
私は私で愛子を見つけるからいい」