お嬢様と執事の関係
「あのお嬢様は
手がかかる。」
というより
俺のほうが手がかかるんじゃねぇかと
思ったりするけど
たったあんだけで
逃げ出す愛子のほうは大丈夫なのか?
廊下のすみっこに座り込んだ。
なんだかしていることが
本気でバカらしくなってきたからだ。
「もしかして
稜哉クン?」
ずっと下を向いていた俺は
上を見上げると
今らしいといっていいかわからねぇけど
女がいた。
愛子じゃあるわけないよな。
ばれないように俺は手で顔を隠して笑った。
「そうだよ。
何か用?」
「美弥乃振ったのホント?」
美弥乃・・・?
誰だっつぅの
さっきの奴のことか?
「そうだけど」