お嬢様と執事の関係
◇稜哉 side
家に帰ると執事の格好になる。
それと同時に愛子のことは
お嬢様に変えなくちゃならなかった。
(あぁ
憂鬱だ。)
愛子を見ていたいと思っても
愛子が望まない限り一緒に居ることが出来ない
愛子は俺をどんな目でみているのだろう。
その前に
あのミルクティーが本当に愛子のものだろうか。
さすがに学校で拾ったものじゃ
返しにくい
俺は帰りにまた同じ種類のを買ってきておいた
トントン
「宗助だ。」
「お入りください」
俺の部屋に愛子のお父様がくるなんて。
朝、愛子がつぶやいていたことを思い出すと
あんまし会う気にはならなかったが契約を裏切ることは出来ない
「愛子の執事はやりにくいだろう?
桐谷家の跡取りなのに跡取りでもない娘を見るのは。
愛子は意地っ張りなところがあるから
稜哉の会社みたいにスムーズにいかんかも知れんが
後の婚約者の一人にでも考えておくれ」
「はい。」