お嬢様と執事の関係
◆愛子 side
‘お前なんか初めから要らなかった奴なんだ’
‘誰もお前に期待していない’
バサッッ
「ハァ・・ハァ・・」
まただ・・・
この夢。
はぁ
夢でよかった
あとこの夢何回見たら気が済むんだろう。
「お嬢様おはようございます。」
稜哉はそれ以上何も言わず
私に水の入ったグラスを渡してきた
ただそれが嬉しかった。
何も分かってくれないほうがいい。
何も興味を示してくれないほうがいい。
家柄に対して
意見を言って欲しくないから。
いつか
この執事も居なくなるんだったら
初めから居ないほうがいい
誰も守ってはくれない。
そう思っていると
知らずのうちに涙が出てきた。