ハッピーエンド
…二人でゆっくり話しあわないか…

そう言った僕に、少しの沈黙のあと、

「ごめん。必ずまた連絡するから。…二人のルールはちゃんと守るから…」
貴女はそう言うと、僕の返事を聞かずに電話をきった。電話を握ったまま僕は、ひどく孤独だった。

…会いたいけど、次に会うときは多分…。

気が狂いそうなほど貴女に会いたい、
だけど少しでも先に延ばしたい。
そんな矛盾に満ちた日々を、僕はそれでも日常を続けながら過ごしていた。
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