ハッピーエンド
「初めて一緒に行ったバー覚えてる?土曜日の夜10時に待ってる。」

あれだけ待ってた、貴女からの2週間ぶりの電話は、用件だけを伝えると、あっけなく切れた。
僕は携帯電話を閉じると、一つため息をついた。今度はハッキリと覚悟した。

貴女の声が、少しだけだけど震えてたから。
< 3 / 9 >

この作品をシェア

pagetop