この空が晴れるまで
#2
『はぁ~…』
放課後、
最悪な事に夕陽と同じ教室掃除。
「お前さぁ、ぜってぇ彼氏とか
出来ないタイプだろ。」
今度は真顔に目も合わさずに言われた。
当たってるけどさ…。
『うっさいなぁ。
あんたこそ…』
私は後ろを振り返る。
今時の女子って子から、
ちょっとインキャラって子まで
夕陽を見てキャーキャー言っている。
「え?何??」
夕陽は自分に騒がれてる事に気付いていない様子。
『いや。何でもない。』
モテモテなのかよ
とブツブツいいながらも
女子達の嫉妬が怖いため、
夕陽の元から離れて掃除を続けた。