この空が晴れるまで
「カラオケ久しぶりぃ」
なんだよ、カラオケのために
掃除当番頼んだのかよ。
グチグチと独り言を言っていると、
夕陽が話しかけてきた。
「お前、いい顔すれば
いいと思ってんの?」
言われてほしくない言葉を
言ってきて
私はとっさに笑顔を作るしかなかった。
『何言ってんの?
今日どうせ暇だしね』
「ふ~ん。
女って意味わかんね。
自分の気持ちも伝えられねぇの?」
夕陽の一言一言が
ムカっとして、
でも
全てが大正解で
無視するしかなかった。