この空が晴れるまで






「カラオケ久しぶりぃ」



なんだよ、カラオケのために


掃除当番頼んだのかよ。






グチグチと独り言を言っていると、


夕陽が話しかけてきた。





「お前、いい顔すれば

いいと思ってんの?」




言われてほしくない言葉を

言ってきて

私はとっさに笑顔を作るしかなかった。









『何言ってんの?
今日どうせ暇だしね』






「ふ~ん。
女って意味わかんね。
自分の気持ちも伝えられねぇの?」






夕陽の一言一言が

ムカっとして、

でも

全てが大正解で


無視するしかなかった。




< 17 / 42 >

この作品をシェア

pagetop