この空が晴れるまで
「ならさ…」
『………』
どうせ
同情してくれるだけでしょ
そんな気持ちで耳を傾けた。
「和人と
付き合っちゃえばいいじゃん。」
『…ぇ?』
あまりの単純な言葉に
私の涙は止まるしかなかった。
「…ぇ?…って…」
いやいやいやいやいや…
それは
私が言いたい言葉ですけど…
『あのねぇ…
付き合えるものなら
今こんな思いしてないし!
しかも女子の嫉妬は
優しいものじゃないんだよ。』
私は呆れて夕陽を見る。