この空が晴れるまで
おかしい事に
夕陽はふっと笑っていた。
『…何…?』
おそるおそる聞いてみた。
「いや。別に。」
そうして、
私と夕陽は
教室掃除を
結局何もやらないまま、
太陽が落ちる時間が来た。
『何でついてくんのよ…』
私の後ろを後からついてくる
夕日に言った。
まあ正直、
和人が待ってるって言った
駐輪場の前を一人で
通るのは
少し怖かった。
ちょっと夕陽の言う
言葉に期待してみたり。