この空が晴れるまで






誰もいない家の電気をつける。



母は倒れたと連絡があった
親戚の家へ、




父は…
3年前だろう。

出張する、と
言ったっきり帰って来ない。


私はあえて聞く事が出来ないが
きっと離婚したのだろう。



『はぁ~』


鍋に残っている
カレーを食べる。






~♪♪♪~

突然ポッケにあった携帯が鳴る。



和人からだった。


【さっきはごめん!!!
バイトが入っちゃって…

今週の土曜日、
あの公園で待ってる。
絶対来いよ!】





なぜあの公園に
こだわるのだろう。




そんな疑問が浮かんだが、

考える気力もない。



というより、

嘘をつかれている事が

物凄く胸が苦しくなった。
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