この空が晴れるまで





「ずっと待ってても
来なかったから心配したよ」



和人は呆れ顔で
安心した顔を見せた。


『ごめん…』



私はただ謝る事しか出来なかった。






「なんで…夕陽が…」



最後まで言い終わる前に
和人は夕陽の
方に倒れた。


夕陽は和人を
支えて、




「熱ある。
家まで運ぶぞ。」



そう言って軽々
和人を持ち上げて、


家につく間は

一言も話さなかった。
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