曖昧
曖昧感
あたしは木下歩美。
あたしには好きな人が居る。
背は高くて、声はハスキーで
運動も出来て、頭もそこそこ良くて、
世で言う完璧人間。
この人に夢中なのは
あたしだけじゃなくて
数多くの人が居る。
完璧な人ってやっぱリモテる。
あたしだけならまだしも…
恋の敵が多すぎて私は何をしていいのか、全くわからない状況だった…。
あの人の周りにはいつもたくさんの女子が居て、とても私が近づける状況じゃない。
彼の名前は、
田崎賢悟(けんご)。
高校3年生のモテモテボーイ。
まぁ、要するにあたしの好きな人。
この高校に入って一目ぼれした。
一目ぼれなんて正直信じてなかったけど、この人だけは何故か最初に見たときから違ってたんだよね。
びっくりするほど、
あたしはこの人に振り回されてる。
1日彼を見れたか見れてないかで、あたしのテンションは全く違うから。
彼に悪気はないんだろうけど…
私はあなたの行動1つ1つに敏感に反応してしまうんだ…。
あなたを見るたびにうるさくなる心臓は、いつも疲れきってる。
私はあなたにたくさんのドキドキをもらってるんだ、
存在はすっごい遠いけど、
私は今日も変わらずあなたが好き。