曖昧
隆二が居なくなって、
私はもう1度考え込んだ。
隆二にはあんまり無理すんなって言われたけど…
恋愛には無理って結構必要なものであって…。
あぁ言われたけど、やっぱり悩んじゃうし、考え込んじゃうものなんだよね。
恋愛って…。
楽して恋できれば、何も苦労しなくていいのにねー…
なんてのん気なこと考えていた私は、ふとあることを思い出す。
先輩って彼女いたっけ…?
そういえば、今まで噂とか聞いたことないなぁ…。
あんなにモテるのに、たくさん告白とかされてるはずなのに…
何でだろー…?
「あの・・・」
すると、いきなり後ろから声が聞こえた。
思わずびっくりして立ち上がる。
"ガタンッ!"
その拍子に椅子が無残に倒れる。
えーーー何でー!?
そう…私の目の前に居たのは…
神野賢悟、、、
どーしてここに…?