第七世界
「海江田」

「入り口で何を騒いでいるのか知らないけど、邪魔なんだよねえ」

倒れている親衛隊(モップ)のアバラに三節混を押し付ける。

「が、あ」

「し、四天王!」

海江田の出現により、親衛隊は完全にびびっているようだ。

「君たち、いけないじゃないかあ。ボクの迷惑になっちゃさ」

恐怖している間に、脛や腹、肩やコメカミに三節混を当てていく。

全員が負傷し、逃げ腰になった。

「くっくっく、君も邪魔だよね」

「ちょい待たんかい!」

海江田の隣には、ラーメン鉢を持った刹那の姿があった。

「くっくっく、女子生徒が僕の前に立ちふさがるとはね」

「見とったけど、あんた、何様や!」

この光景は、覚えがあるぞ。

「刹那、止めとけ!」

「そうだよ。怪我でもしたら、大変だよ」

佳那美はカレーを食べながらも、刹那の心配をしている。

「でも、ボクに親切にしてくれた人達が傷つけられたんやで!」

「こういう時はだ、佳那美!お前の出番だ!」

俺が佳那美を海江田の前に押し出した。

「げほ、ごほ!わ、私?」

カレーを口に入れているところで押されたので、咽ている。

「恭耶、佳那美に何させるん!」

「問題ねえ!佳那美ならちょちょいのちょいだぜ!」

「鷹威君!最初とキャラが変わってない?」

「俺のお前に対する評価が変わっただけだぜ!」

「くっくっく、ボクの昼食の邪魔をしないでくれるかい?」

三節混を佳那美に向けて伸ばす。
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