第七世界
「わ!」

カレーの皿を持ちながら、突かれた混よりも高くジャンプして避ける。

「海江田先輩、危ないですって!」

地面に降り立ち、カレーを口に運ぶ。

「君は面白いなあ」

三節混を身体に巻きつくように回転させてぶつけようとするが、バックステップでよける。

海江田が追い討ちをかけるように、降り立ったところの足元を突こうとする。

しかし、佳那美は降り立つ前に、持っている皿を海江田へと投げる。

海江田がそれを弾いた瞬間に、佳那美は俺達を外へと引っ張っていく。

「おい、佳那美!」

「鷹威君!私は穏便に学校生活を送りたいの!」

「ずるずる、うわ!ちょい伸びてるやんか!」

佳那美に引っ張られながらも、刹那はラーメンを啜る。

「お前、さっきの憤りはどうしたんだよ!」

「伸びる前にラーメン食べなあかんやろ!」

こいつの気の変わりようはどうにかならねえのか。

人を大切にする気持ちはねえのかよ。

「でも、あいつら、大丈夫なんかな?」

「海江田の前だから、ヤバイかもな」

「ホンマか、じゃあ、戻らんとあかんやんか!」

「問題ねえだろ」

「何でや?」

「食堂には乾の姿があった」

キャサリンと現れた時に同じ学校とは思っていたが、本当にいるとは思わなかった。

「乾って、四天王の乾先輩?」

佳那美が逃げるのを止めて、校庭で俺達を放す。

「おいおい、あいつも四天王なのか?」

「乾先輩は四天王のリーダー的存在なんだよ」
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