第七世界
落ち着いた俺は余裕のある金でホットケーキを頼んだ。
佳那美のオバさんが作ったホットケーキは絶品だ。
おばさんも鬼なんだろうけれど、手先は器用な鬼なんだろう。
鬼がある故に凶暴な部分はあるんだろうけれど、いつもじゃない。
衝動が激しい夜には、佳那美のように一人でいたのだろうか。
「しかし、本当に美味いな」
「恭耶、ボクにも頂戴や」
刹那が口をあけて待っている。
しかし、甘やかしはよくない。
刹那に限っては特にな。
「やらねえよ」
俺は刹那の口の中に氷を放り込む。
「むぐ!」
急激に冷たい物がきたせいか、驚きで目を開いた。
「何するん!?」
「お前はさっき飯を食ってただろうが!しかも、お前の金じゃなくて俺の金だろうが!」
「恭耶はホンマ器がちっちゃい男やわ」
氷を含みながら不満の声を上げた。
「お前はよお、俺の器がどれだけ広いか、わかってんのか?」
財布を盗んだ事も許してるんだぞ。
全部を許せというのは、器の大小の問題ではない。
「お前はいっぺん、自分を見直せ」
「恭耶こそ見直したほうがええんちゃうん?」
「お前な、いい加減にしろよ!」
机を叩いて立ち上がる。
「お前は今日、どれだけ迷惑をかけたかわかってんのかよ!」
俺は店内に響き渡るほどの声で叫んだ。
佳那美のオバさんが作ったホットケーキは絶品だ。
おばさんも鬼なんだろうけれど、手先は器用な鬼なんだろう。
鬼がある故に凶暴な部分はあるんだろうけれど、いつもじゃない。
衝動が激しい夜には、佳那美のように一人でいたのだろうか。
「しかし、本当に美味いな」
「恭耶、ボクにも頂戴や」
刹那が口をあけて待っている。
しかし、甘やかしはよくない。
刹那に限っては特にな。
「やらねえよ」
俺は刹那の口の中に氷を放り込む。
「むぐ!」
急激に冷たい物がきたせいか、驚きで目を開いた。
「何するん!?」
「お前はさっき飯を食ってただろうが!しかも、お前の金じゃなくて俺の金だろうが!」
「恭耶はホンマ器がちっちゃい男やわ」
氷を含みながら不満の声を上げた。
「お前はよお、俺の器がどれだけ広いか、わかってんのか?」
財布を盗んだ事も許してるんだぞ。
全部を許せというのは、器の大小の問題ではない。
「お前はいっぺん、自分を見直せ」
「恭耶こそ見直したほうがええんちゃうん?」
「お前な、いい加減にしろよ!」
机を叩いて立ち上がる。
「お前は今日、どれだけ迷惑をかけたかわかってんのかよ!」
俺は店内に響き渡るほどの声で叫んだ。