第七世界
「ふぁあ」

目が覚めると隣には刹那が眠っていた。

朝ごはんを一緒に作るという事で、少し早めに起きたわけだ。

しかし、刹那は普段暴れてる反動なのか、寝相は静かである。

「刹那、起きろ、朝だぞ」

揺すってやると、俺の手を勢いよく弾き飛ばした。

「見事に抵抗しやがる」

俺はもう一度揺すってみる。

反応がある瞬間に手を離す。

「こっちは遊びたいわけじゃねえんだよ」

俺は本気で起こすために布団を剥ぎ取った。

「刹那、起きろ!」

「んー、なんや、恭耶、まだ寝かしといてや」

勢いよく布団を奪い返され、俺は足元が覚束なくなる。

「お、おいおいおい!ちょっとまて!」

そのまま刹那の方へと倒れこんでしまった。

そして、俺と刹那は唇をドッキングさせてしまう。

「む!」

「ん?んん!?」

さすがに違和感に刹那は目を開けた。

そして、時間が止まる事数秒。

殺されると思った俺は唇を離す。

「すまねえ」

刹那の時間は止まったままで、本当に氷漬けにされてしまったように動かなくなっている。

「えーっと、刹那さん?」

「な、な、な」

「これは事故だ」

「あんたは人の寝込みにつけこんで、何してるんやあああ!」

刹那式十連コンボが見事に決まった。
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