第七世界
浮浪者は救急車で運ばれていった。
両腕を無くしては、治療を受けなければ死ぬ事になるだろう。
しかし、何で腕を切ったのかなど、いろいろといざこざが起きそうだ。
いや、多分、ティーナさんに力を貸してもらったのかもしれない。
「いつつ」
俺は救急車で運ばれる事はなく、その場に残った。
楓が拒否をしたようだ。
「ちょっと、何で、俺は乗って言っちゃ駄目なんだよ?」
「君はこの子を送る役目があるからだ」
指差したのは呆けている香坂であった。
さすがに、今までの事を理解しろというのは難しいだろう。
「というか、俺も結構、やばくないですか?背中斬られてるんだけどよ?」
「君はタフネスだからな、問題ない」
俺も人間なんだがな。
「おい、香坂、帰るぞ」
さっさと帰って、治療したいところである。
「え、うん」
しおらしくなってしまっている。
自分の思いがけない事がおきれば、毒気も抜けるってものか。
香坂は普通の人間で、普通の人生を送っているのだからな。
俺だって普通の生活を送りたいだけなんだけどよ。
周囲におかしなことが起こるせいか、巻き込まれるというか、自分から行ってしまうというか。
「おい、立てるか」
「もう、大丈夫」
腕をもって立ち上がらせる。
両腕を無くしては、治療を受けなければ死ぬ事になるだろう。
しかし、何で腕を切ったのかなど、いろいろといざこざが起きそうだ。
いや、多分、ティーナさんに力を貸してもらったのかもしれない。
「いつつ」
俺は救急車で運ばれる事はなく、その場に残った。
楓が拒否をしたようだ。
「ちょっと、何で、俺は乗って言っちゃ駄目なんだよ?」
「君はこの子を送る役目があるからだ」
指差したのは呆けている香坂であった。
さすがに、今までの事を理解しろというのは難しいだろう。
「というか、俺も結構、やばくないですか?背中斬られてるんだけどよ?」
「君はタフネスだからな、問題ない」
俺も人間なんだがな。
「おい、香坂、帰るぞ」
さっさと帰って、治療したいところである。
「え、うん」
しおらしくなってしまっている。
自分の思いがけない事がおきれば、毒気も抜けるってものか。
香坂は普通の人間で、普通の人生を送っているのだからな。
俺だって普通の生活を送りたいだけなんだけどよ。
周囲におかしなことが起こるせいか、巻き込まれるというか、自分から行ってしまうというか。
「おい、立てるか」
「もう、大丈夫」
腕をもって立ち上がらせる。