第七世界
「一人の夜が怖いねん」

幼児体系とはいえ同い年と考えると、非常に不味い。

「えーっと」

俺の視線に入ったのは刹那の肩の震え。

小動物が小刻みに震えている様をイメージしてしまう。

それを見ていると、拒む事も簡単には出来ない。

「しょうがねな」

頭に手を置いて、俺は笑顔を作る。

「ホンマ?ええんか?」

涙で光った瞳を断るのは野暮ってものだ。

「幼児体系なら興奮もしねえし、安心だぜ!」

それ以上に野暮なことを言うのが俺である。

「このアホ!」

深刻さに比例して、勢いのあるナックルがボディーにインサート。

刹那が怒って、用意した部屋へ歩いていく。

「冗談だって!」

「ひ!」

腕を掴むと刹那の身体が硬直した。

その後に膝が折れ、股間の黄色い聖水でパジャマを濡らしていた。

「う、うええ、えええん!ボク、もう嫌や!何でこんなことばっかり起こるんよお!」

上からも下からも洪水で大変だな。

しかし、他人事ではない。

アフターケアはばっちりしないと、心が負担に耐えられなくなる。

「おもら、じゃなくて、もう一回風呂に入ってこい、掃除しとくからさ」

「ひっく、立たれへん」

腰が抜けてしまったのか。

この状況を放置するほど鬼畜ではない。

むしろ、神が遣わせた天使といってもいい。

「よし、風呂場まで運んでやる」

「え、ええわ!」

赤面して意地っ張りなところが子供っぽいんですよ、お嬢さん。
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