第七世界
「あ、あんたは?」
楓の隣に立っているのはブロンドでウェーブのかかった女性。
髪を染めているわけではなく、地がそうなんだろう。
外国人にも見えるが、日本人にも見える。
「ティーナ=神崎だよー」
「楓の知り合い、か?」
「そうだよー。それよりー、傷を治すねー」
ティーナさんは、俺の傷口に手を添えて力を込める。
手が発光すると、全身も釣られるように眩い光に包まれる。
全身の傷口が塞がっていく。
「何だ、この力は」
「ティーナ、もういいだろう」
隣から腕を掴んで、治癒を止めさせたのは楓だった。
「でもー、まだ全部治ってないよー」
「恭耶なら普通の治療で治るんだ。ここで自分の寿命を縮めてどうする」
「でもー、酷い怪我だしー」
寿命を縮めるだと?
「今の、危険な力なのかよ?」
「馬鹿な君にもったいないくらいの力だ」
「おいおい、俺は町の安全を守ったんだぞ」
「でも、鷹威君のしたことって、無駄な行動だよね」
腕に怪我を負っているのにも関わらず、佳那美が無駄口を叩く。
「そもそも、何でお前みたいな奴が学校にいるんだよ?」
「別にいいじゃん。私は学校が好きなの」
「お前の好き勝手な理由で、人間を危険な目にさらすなよ」
「解決したんだからいいじゃんいいじゃん。あ、その薬、貰っとくね」
怪我をしてない手で瓶を略奪された。
「ティーナさんだっけ?出来れば、私の腕も治して欲しいな」
「君は人の話を聞いてなかったのか?」
佳那美も怖いが、今の殺気立った楓も恐ろしい。
楓の隣に立っているのはブロンドでウェーブのかかった女性。
髪を染めているわけではなく、地がそうなんだろう。
外国人にも見えるが、日本人にも見える。
「ティーナ=神崎だよー」
「楓の知り合い、か?」
「そうだよー。それよりー、傷を治すねー」
ティーナさんは、俺の傷口に手を添えて力を込める。
手が発光すると、全身も釣られるように眩い光に包まれる。
全身の傷口が塞がっていく。
「何だ、この力は」
「ティーナ、もういいだろう」
隣から腕を掴んで、治癒を止めさせたのは楓だった。
「でもー、まだ全部治ってないよー」
「恭耶なら普通の治療で治るんだ。ここで自分の寿命を縮めてどうする」
「でもー、酷い怪我だしー」
寿命を縮めるだと?
「今の、危険な力なのかよ?」
「馬鹿な君にもったいないくらいの力だ」
「おいおい、俺は町の安全を守ったんだぞ」
「でも、鷹威君のしたことって、無駄な行動だよね」
腕に怪我を負っているのにも関わらず、佳那美が無駄口を叩く。
「そもそも、何でお前みたいな奴が学校にいるんだよ?」
「別にいいじゃん。私は学校が好きなの」
「お前の好き勝手な理由で、人間を危険な目にさらすなよ」
「解決したんだからいいじゃんいいじゃん。あ、その薬、貰っとくね」
怪我をしてない手で瓶を略奪された。
「ティーナさんだっけ?出来れば、私の腕も治して欲しいな」
「君は人の話を聞いてなかったのか?」
佳那美も怖いが、今の殺気立った楓も恐ろしい。