SMOOCH!
片恋
ゆらゆらゆれる
足元の世界に
あたしはいつも気がつかなくて
だってほら
上を向いて歩いたら
涙はこぼれおちないから
涙をこらえる変な癖
いつだって上を向いて歩けば
あたしは笑顔を作れたけれど
上を向くたびにちくちく痛む
この胸の痛みには
決して気付かないふりして
弱さなんて
人に見せられるほど
あたしは大きくなくて
臆病者のあたしは
首をくすめて笑って見せたの
寂しいなんて
言葉にしてしまったら
あなたを失ってしまうから
離れないで
そう言って抱きしめた
あのときのぬくもりは
あたしの幻覚だったのかもしれない
そう思うことでしか
自分をコントロールできないあたしを
どうか許して
ねえあたし
好きじゃないふりなんて
昔から得意だから
報われない恋なら
唇の感触もあなたの体温も
どうかすべて、
忘れさせて