SMOOCH!


    別れ道

流れてく時間は
時に残酷で
あたしはその中で
いつだって走り続けて

だってあなたは
いつだって3歩前を歩いていたから

待って、
そう言って触れかけた指先は
時間の流れに阻まれた

見えない壁が
あたしたちの未来を引き裂いて

君の笑顔も涙も怒った顔も
すべてが愛しいとそう感じたあの日も

もう全部が、過去になってしまったの?

大声で泣きたいのに
こんな時さえ声を出して泣かない癖

だっていつだって
君の腕の中
顔を押し付けて泣いていたから

さよならとかまたねなんて
そんな言葉さえもう言えないかもしれない

離れていく
切り裂かれていく
二人の未来

あたしたちの前には
いつだって
二つの分かれ道があったのに

分かれ道がいつしか
別れ道になってしまったことを

きっと、
気付かないふりして

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