SMOOCH!



    なきむし

ごめんまた、
涙はいつだって
意志とは反対にやってきて

君を困らせるつもりなんて
少しもないのに

ほら、先の見えない未来に
不安になる

君はいつも
笑って大丈夫だと
あたしを抱きしめるけれど

そうされるほどに
あたしの胸がきゅって
切なくなること
君は知ってる?

何か大きなものを
望んでいるわけじゃない
ただそばにいたい、
それだけなのに

あたしたちに
残された時間は
どんどん消えてゆく

手を伸ばして触れられる
この距離が愛しいよ

ねえキスをして
ねえ抱きしめて

あたしがさみしさを
感じる余裕がなくなるくらい
もっともっと、

この一分一秒さえも
思い出になる前に



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