SMOOCH!



     てとて

あなたはいつでもあたしを愛し
あたしはいつでもあなたを愛す

ねえ、単純で
「当たり前」だとそう言ったあの頃

時の儚さも愛のもどかしさも
まだ知らないほどに子供でした

夕日に照らした二つの手は
ちゃんとハートをつくれたのに

話してしまえばなくなる形に
なんだか切なさを覚えた七夕の日

星に祈った
ずっとそばにいたいと
ただそれだけの祈りが届いてほしい
あなたの腕をぎゅっとつかんで

幸せの意味を知った
あなたが好きだ
ただそれだけ

それだけの気持ちが
幸せなのだ、と

何度もキスを重ね
そのたびに触れたあなたの手は
いつも心地よい温度で
あたしを包んでくれる

ぎゅっと握りしめた
離さないと決めた

そばにいることで
こんなにもあたし
愛で埋まるなんて

形が崩れたら
二つの手でハートを
何度だってつくってみせるから

いびつだって素敵よ、
ほら、手と手の中には
夕日が笑う

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