「それにしても暑いね、着替えあるから着替えよっかな。」


「あるなら着替えた方がいいよ。今あたし達の他に誰もいないから全然かまわないよ。」


「えっと…ここで?」

「うん。大丈夫、今皆授業中だから!」


「そっか…あの…えーと、その…」


「ん?」


リースは何故か言いにくそうな顔をしていた。


なんだろう…


「どうしたの?暑さで頭痛くなった?それとも喉が渇いた?買ってこようか?」


「そ、そうなの!実は喉が渇いて…」


「じゃあ買ってきてあげるね!リースは着替えといてね。」

「ありがとう。」


「いえいえ。じゃあ行ってきます!」


カチャン


あたしは財布を持って食堂にある自販機を求めて歩きだした。


が、食堂に続く階段を降りているとフと思い出した。


(あ、何が飲みたいんだろう。)


リクエストを聞くのを忘れていた。


あたしは聞きに戻ろうとロッカー室に引き返した。


だがまさか驚きの真実を見るとは思いもしなかった。


ガチャッ!


「リースごめん。何が飲みたい……か…。」


「…………あ…。」



ごめんリース…女の子にしては胸がないね…


というか…


まったくないように見えるんだけど?


あたしは暑さで目までおかしくなったのだろうか?


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