「そうだよ!おかしいだろ!」


やっぱり!


「だよね!リースやっぱり頭打ったんだ!医務室に見てもらおう!」


「違う違う!おかしいのは琳玖だから!」


「え!?あたし!?」

「当たり前だろ!反応おかしいって!」


そう言ってリースはあたしにずいずいと近寄ると早口で言いたてた。


「胸がない上半身!この豪快さ!男らしい口調!どう考えたって男にしか見えないだろ!」


じゃあ…本当に…


「Aカップじゃなくて…」


「そこ視点かよ。」


正真正銘の…


「男なの…?」


あたしの言葉にリースはため息をつき、やれやれとでも言いたいかのようにあたしに言った。


「そう。俺、実羽リースは正真正銘…男だ。」


その顔で男だなんて……反則でしょ。


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