「佳良さん!良い所にいた!この後の授業って確か取ってなかったよね?」


「へ?あ、はい。」

担任との話中に空気を読んだ三人は、後ろの方で小さく手を降って静かに去っていった。


あぁ今日もついてないかも。


あたしの沈んだ気持ちに気づかず担任は続けた。


「急に悪いんだが、うちのクラスの人に頼み事があってね。」


何事ですか。てか先生って次の授業あったはずじゃあ…。

「はぁ…あの先生って確か次も授業があったはずじゃあ…」

あたしの気遣いが伝わった担任はそれは嬉しそうな顔をした。


しまった。何かの地雷だったか?


「そうなんだよ!もう用意して行かないといけないんだ。だから次の時間が空いている生徒を探しててね。」


それで見つけたのがあたしですか。


「それで事務室から見えた佳良さんがいてちょうど良かったよ。」


でしょうね。

「今の時期に珍しく入ってきた子がいてね。」


…………………え?

「えぇ!?」


あたしの声がロビーに響いた。


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